写真はイメージです(Photo: Jairo Alzate / Unsplash)
チワワは、世界でいちばん小さい純血種(決まった犬種どうしの親から生まれた犬)の犬といわれる小型犬です。大きな耳とくりっとした目、丸い頭が特徴で、日本でもよく見かける人気の犬種です。今回は、チワワの見た目や歴史、いっしょに暮らすときのポイントを紹介します。
見た目:体重は1〜3kg、丸い「アップルヘッド」
ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種標準(その犬種の理想のすがたを決めたもの)では、チワワの体重は1〜3kgで、理想は1.5〜2.5kgとされています。体高(地面から肩までの高さ)は決められていません。アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)は、体高をおよそ13〜20cm、体重を約2.7kg以下としています。
頭はリンゴのように丸い形で、「アップルヘッド」とよばれます。耳は大きくピンと立ち、目は大きくて表情がゆたかです。しっぽは高く上げて、背中のほうへカーブさせたり、半月のような形にしたりします。
毛のタイプは、短くつやのある「スムースコート」と、長くふわっとした「ロングコート」の2種類です。毛の長さのほかは、ちがいはありません。毛色はとても多く、JKCでは「マール」とよばれるまだらもよう以外の、すべての色や組み合わせが認められています。
ふるさとはメキシコ、名前は州の名前から
原産国はメキシコです。名前は、メキシコでいちばん大きな州である「チワワ州」から付けられました。AKCによると、この州で、最初のころのチワワが見つかったといわれています。
歴史はとても古く、9世紀ごろにいまのメキシコにいたトルテカ族が、「テチチ」という小さな犬を飼っていたとされています。テチチはチワワの祖先と考えられていて、トルテカの都トゥーラの建物のかざりにも、いまのチワワによく似た小さな犬がえがかれています。
アメリカでは1904年にAKCが犬種として認め、最初に登録された犬は「ミジェット」という名前でした。1952年には、スムースとロングの2つのタイプに分けられました。
性格:小さくても勇かん
JKCは、チワワの性格を「機敏で、注意深く、活発で、とても勇かん」としています。AKCも、体は小さくても大きな犬のような度胸がある犬だと紹介しています。かしこく、家族に忠実で、ほめて教えるトレーニングとよく合うそうです。
AKCは、小さな犬でもしつけは必要で、しつけをしないと家の中で自分の思い通りにふるまうようになることもある、と書いています。また、同じ犬種の仲間を好む面があるともいわれます。ただし、性格は一頭一頭ちがいます。子犬のころから、いろいろな人や音、場所に少しずつなれさせていくことが大切です。
いっしょに暮らすときのポイント
運動:AKCによると、チワワは走ったり遊んだりするのが好きですが、せまい場所でも運動が足りることが多く、短くゆっくりした散歩で十分です。息が上がって、ついてくるのが大変そうなときは、だっこして帰りましょう。
お手入れ:スムースコートはときどきブラッシングするくらいでよく、ロングコートは毛玉ができないよう、少なくとも週に1回はブラッシングします。どちらのタイプも、つめ切りや歯みがき、耳のよごれのチェックを定期的に行いましょう。
寒さと安全:体がとても小さいので、寒い季節には特に気をつける必要があります。暖かい寝床を用意するなど、体を冷やさない工夫をしましょう。また、小さな子どもとの乱暴な遊びには向かないとされています。家族がだっこしたり、ひざの上でいっしょにすごしたりする時間が大好きな犬なので、ふれあう時間をたっぷりとってあげましょう。
食事:太りやすいチワワもいるので、食べる量や体重に気をつけ、おやつのあげすぎに注意します。
気をつけたい健康のこと
AKCは、チワワの多くは健康な犬だとしながら、心臓の病気(動脈管開存症や僧帽弁の病気)、目の病気、膝蓋骨脱臼(ひざのお皿がずれやすくなること)などが起こることがあると紹介しています。てんかんが見られることもあるそうです。
これらは犬種についての一般的な情報で、すべてのチワワがかかるわけではありません。歩き方や元気、食欲などで気になることがあれば、自分で判断せず、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
豆知識
AKCによると、チワワの平均寿命は14〜16年ほどです。長くいっしょに暮らす家族になるので、迎える前に、毎日の世話や将来のことまでよく考えておきましょう。チワワはメキシコの国のシンボルの一つともいわれています。
チワワを家族に迎える方法は、ペットショップだけではありません。動物愛護センターや保護団体では、保護された犬の新しい飼い主を探す譲渡会も開かれています。そうした場所で出会うチワワもいるので、選び方の一つとして知っておくとよいでしょう。
ここがポイント
- 原産国はメキシコ。体重は1〜3kgほどで、世界でいちばん小さい純血種といわれる
- 毛はスムースとロングの2タイプ。毛色はとても多い
- 運動は短い散歩で十分。寒さ対策とお手入れを忘れずに
- 迎えるときは、保護犬の譲渡という選び方もある
出典: ジャパンケネルクラブ「チワワ」、American Kennel Club「Chihuahua」、American Kennel Club「Chihuahua History」(いずれも2026年10月31日閲覧)
