写真はイメージです(Photo: Alec Favale / Unsplash)
犬がほえ続ける、猫がトイレ以外の場所でおしっこをする――。そんな「困った行動」のわけと対策を、動物の行動にくわしい獣医師から学べる公開講座が、2026年11月7日(土)に長野県小諸市の長野県動物愛護センター「ハローアニマル」で開かれます。参加は無料で、申し込みは11月5日(木)までです。
11月7日の午後、小諸市で2時間の講座
講座の名前は「犬猫の困った行動とその対策」です。ハローアニマルが開く令和8年度の公開講座の3回目で、時間は午後1時30分から3時30分まで。会場はセンターの中にあるレクチャールームです。
定員は100人です。定員になった時点でしめ切られますが、まだ空きがあれば当日の参加もできます。案内のチラシによると、犬や猫の行動になやんでいる人はもちろん、なやみがない人でも動物行動学を楽しく学べる内容だということです。動物行動学とは、動物がなぜその行動をするのかを調べる学問のことです。
話をするのは行動の専門家、入交眞巳さん
講師は入交眞巳さんです。東京農工大学ワンウェルフェア高等研究所の特任准教授で、獣医学博士。アメリカの獣医行動学の専門医でもあり、どうぶつの総合病院では行動診療科の主任などをつとめています。行動診療科とは、ほえる、かむといった行動のなやみを動物病院で相談できる科のことです。
センターの案内では、犬や猫がもともと持っている習性をふまえて、飼い主が困る行動への対策を動物行動学の立場から説明するとされています。チラシに細かい項目までは書かれていないので、どんな例が取り上げられるかは当日のお楽しみです。
犬がほえるのはなぜ?
「困った行動」といっても、犬や猫にとっては理由のある行動です。東京都動物愛護相談センターの解説では、犬がほえる、かむといった行動の多くは、飼い主と犬の気持ちの伝え合いがずれて起きるもので、犬が悪いわけではないと説明しています。
たとえば、ほえたときにおやつをもらえたり、散歩が早くなったりすると、犬は「ほえるといいことがある」と覚えて、同じことをくり返すようになります。そこで同じ解説がすすめているのは、ほえていないときにごほうびをあげて、静かな時間を少しずつのばしていく方法です。たたいたり、きつくしかったりすると、犬がこわがって逃げたり、かみついたりする原因になることもあるといいます。
猫の行動にもわけがある
猫にも、人から見ると困る行動があります。香川県と高松市が2026年3月にまとめたガイドラインによると、爪とぎはつめを整えるだけでなく、足のうらのにおいをつけて「ここは自分の場所だよ」となわばりを伝える行動でもあります。爪とぎの道具やおもちゃを用意すると、ストレスを減らすことにつながります。
また、猫はもともと土に穴をほって用を足し、うめてかくす習性があるので、トイレをいつも清潔にしておくことが大切です。高いところにいると安心する動物でもあるので、キャットタワーなどを置くのもよい方法だとされています。
ただし、急に行動が変わったときは、体の病気が関わっている場合もあります。気になることがあれば、まずはかかりつけの獣医師に相談しましょう。
申し込み方法と行き方
申し込みは、電話、FAX、インターネットの「ながの電子申請サービス」の3つの方法でできます。電話番号は0267-24-5071で、受付は開館日の午前9時から午後5時までです。11月は4日と5日が休館日の予定なので、電話をする人は日にちに気をつけましょう。
ハローアニマルは、しなの鉄道の小諸駅から車で約10分、上信越自動車道の小諸インターチェンジから車で約7分のところにあります。
講座のあとも学べる場所
センターは入館無料で、動物とのふれあいの時間があるほか、図書ルームなどもあります。犬を走らせることができるドッグランは有料で、30分500円です。
11月は飼い主向けの教室もあります。11月14日(土)は犬・猫の飼い方教室で、猫は午前10時30分から、犬は午後1時30分からです。受けたい人は11月11日までに電話で予約します。11月22日(日)の午後1時30分からは犬のしつけ方教室が予定されています。予定は変わることがあるので、出かける前にセンターに確かめると安心です。
ここがポイント
- 長野県動物愛護センターで11月7日の午後1時30分から、無料の公開講座が開かれる
- 講師は動物の行動にくわしい獣医師の入交眞巳さんで、定員は100人
- 申し込みは11月5日までで、電話、FAX、インターネットからできる
- 犬や猫の行動には理由があり、たたいたりしかったりするより、原因を考えることが大切
出典: 長野県動物愛護センター「令和8年度ハローアニマル公開講座のお知らせ」(2026年10月7日更新)、同 講座チラシ(2026年)、同 施設のご案内(2026年11月確認)、同 開館日のご案内(2026年11月確認)、東京都動物愛護相談センター「犬の問題行動への対処方法」(2026年11月確認)、香川県・高松市「猫の適正飼養と猫との共生ガイドライン」(2026年3月)、日本獣医師会雑誌「日本獣医動物行動研究会」(2016年)
