写真はイメージです(Photo: Samia Liamani / Unsplash)
週末特集「週末のわんこ」の第1回は、トイ・プードルです。くるくるとカールした毛と、くりっとした目が人気の小さな犬で、日本で一番多く登録されている犬種でもあります。どんな見た目で、どんな性格なのか、いっしょに暮らすときのポイントといっしょに見ていきましょう。
どんな見た目?
プードルには、体の大きさによって4つのサイズがあります。国際畜犬連盟(FCI、世界の犬の団体)の犬種標準(その犬種の理想のすがたを決めたもの)では、肩までの高さ(体高)で分けられていて、大きい順にスタンダード(45〜60cm)、ミディアム(35〜45cm)、ミニチュア(28〜35cm)、そして一番小さいトイ(24〜28cm)です。トイの理想は25cmとされています。
毛は細くてやわらかく、みっしりとカールしています。毛が細いひものように束になる「コーデッド」というタイプもあります。毛色は黒、白、茶、グレー、フォーン(明るい茶色)など1色のものが基本で、2色の毛色なども認められています。
ふるさとと名前の由来
FCIはプードルの原産国をフランスとしています。一方で、ドイツで生まれたという説も有名です。英語の「プードル」は、水の中でバシャバシャするという意味のドイツの言葉が由来とされています。もともとは、狩りでしとめた水鳥を水の中から運んでくる仕事をしていた犬でした。
フランスでは、大きいプードルは狩りに、ミニチュアはトリュフ(土の中にできるきのこ)さがしに、トイは身分の高い人たちのペットとして親しまれたといわれています。イギリスのケネルクラブには1874年、アメリカでは1886年に登録されました。
日本での人気
ジャパンケネルクラブ(JKC)の2025年の犬種別の登録数では、プードルが6万9,342頭で1位でした。そのうち6万6,189頭がトイ・プードルで、プードル全体のほとんどをしめています。ほかのサイズは、スタンダード2,521頭、ミディアム372頭、ミニチュア260頭でした。
どんな性格?
かしこくて、人を喜ばせるのが好きな犬といわれます。FCIの犬種標準でも、忠実で、ものごとを覚えたりトレーニングしたりできる犬と紹介されています。新しいことを覚えるのが得意なので、ごほうびを使ったトレーニングと、子犬のころからいろいろな人や音になれさせる「社会化」が大切です。
一方で、さびしがりな面もあり、長い時間ひとりにされると、ものをかじるなどのいたずらをすることもあります。もちろん性格は一頭一頭ちがうので、その子に合った接し方を見つけていきましょう。
いっしょに暮らすときのポイント
プードルの毛はのび続け、抜け毛が少ないのが特ちょうです。そのかわり、毛玉ができないようにこまめにブラッシングをして、数週間に1回はトリミング(毛のカット)をする必要があります。ただし、抜け毛が少なくても、犬アレルギーが出ないとはかぎらないので注意しましょう。
体は小さくても、遊ぶのが大好きで活発です。毎日の散歩に加えて、ボール遊びや、おやつをさがすような遊びで、体と心を満足させてあげましょう。小さな体は暑さや寒さの影響を受けやすいので、夏の暑い時間の散歩はさけ、冬は部屋の温度にも気を配ります。留守番は少しずつ練習して、長くなりすぎないようにするのがよいでしょう。
気をつけたい健康のこと
プードルでは、目の病気の一つ「進行性網膜萎縮症」(目のおくで光を感じる部分がだんだん弱くなる病気)が、特にトイとミニチュアで気をつけたい病気としてあげられています。歩き方や目の様子など、ふだんと変わったところがあれば、かかりつけの獣医師に相談しましょう。定期的な健康診断も安心につながります。
豆知識
プードルの祖先と思われる犬のすがたは、古代ローマやエジプトの遺跡にも残っているといわれています。世界的な人気が高まったのは第二次世界大戦の後で、1950年代にピークをむかえたそうです。迎えることを考えるときは、ペットショップだけでなく、保護犬の譲渡という選び方もあります。
ここがポイント
- トイ・プードルは体高24〜28cm。プードルの4つのサイズで一番小さい
- JKCの2025年の登録数でプードルは1位。そのうち約95%がトイ
- かしこく、トレーニングが得意。さびしがりな面もある
- こまめなブラッシングと定期的なトリミングが必要。健康のことは獣医師に相談を
出典: ジャパンケネルクラブ「犬種別犬籍登録頭数」(2025年1〜12月)、FCI「Poodle」犬種標準(No.172)、ロイヤルカナン「プードル」
