写真はイメージです(Photo: Alec Favale / Unsplash)
アメリカ獣医師会(AVMA)が、2026年版のペットの飼育調査の結果を紹介しました。アメリカで今もいちばん多く飼われているのは犬ですが、猫も数を大きくのばしていて、犬との差を縮めつつあることが分かりました。
アメリカには犬が約8890万頭、猫が約7700万匹
AVMAは、アメリカの獣医師(動物のお医者さん)が集まる団体です。2026年10月7日、ニュースのページで「2026年版 AVMAペット飼育・人口統計資料集」という資料の内容を紹介しました。
それによると、2026年にアメリカで飼われている犬は約8890万頭、猫は約7700万匹と見積もられました。10年前の2016年は、犬が約7680万頭、猫が約5830万匹でした。この10年で犬は約1210万頭、猫は約1870万匹ふえたことになり、ふえた数では猫のほうが多くなっています。
犬を飼う家庭は43.7%、猫は34.1%
家庭の数で見ると、犬を飼っている家庭は約5890万世帯で、アメリカの全世帯の43.7%にあたります。猫を飼っている家庭は約4600万世帯で、34.1%でした。どちらも前の年より多くなっていて、犬は約5630万世帯から、猫は約4310万世帯からのびています。
1つの家庭で飼っている数の平均は、犬が1.5頭、猫が1.7匹でした。猫のほうが、何匹かをいっしょに飼う家庭が多いようです。
注目されたのは、最近2年のあいだにペットを迎えた人の動きです。2025年から2026年にかけて、犬を迎えた人の割合は4.1ポイント、猫を迎えた人の割合は6.1ポイント上がりました。「ポイント」とは、パーセントの数字どうしの差のことです。AVMAの記事は、犬が今も1位であるものの、猫のほうが早いペースでのびていると伝えています。
犬や猫のほかにはどんなペットがいる?
AVMAのまとめによると、犬と猫のほかに、魚を飼う家庭が約350万世帯、鳥が約270万世帯、爬虫類(ヘビやトカゲ、カメのなかま)が約240万世帯、ハムスターなどの小さな動物が約120万世帯、うさぎが約100万世帯などとなっています。犬や猫とくらべるとずっと少ないものの、いろいろな動物が家族として暮らしていることが分かります。
動物病院に行く理由とかかるお金
最近動物病院に行った理由でいちばん多かったのは、具合が悪くなったときではなく、健康診断や予防のための受診でした。犬の飼い主の82.4%、猫の飼い主の82.3%がこれにあたります。元気なうちから病院で体を見てもらう人が多いことが分かります。
1つの家庭がペットにかける1年間のお金の平均は、2025年の1727ドルから、2026年は1478ドルに下がりました。そのうち、およそ3分の1が動物病院の費用でした。
この調査は、2026年の春のはじめに、インターネットで7547人に答えてもらったものです。答える人が自分で参加する形の調査なので、数字は「おおよその見積もり」として読む必要があります。
日本では猫のほうが多い
日本はどうでしょうか。ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」では、2017年ごろから猫の数が犬を上回っています。2024年の調査では、猫が約915万匹、犬が約679万頭と見積もられました。アメリカでは今も犬のほうが多いものの、猫の人気が高まっている点は日本と似ています。
豆知識 動物の数え方
この記事では、犬を「頭」、猫を「匹」で数えています。日本語では、人がかかえられるくらいの小さな動物は「匹」、ウシやゾウのような大きな動物は「頭」で数えることが多く、犬は体の大きさによって、どちらの数え方も使われます。
犬も猫も、迎えたあとは長い時間をいっしょにすごす家族になります。健康のことで気になることがあれば、かかりつけの獣医師に相談しましょう。また、ペットショップだけでなく、保護犬・保護猫の譲渡という迎え方もあります。
ここがポイント
- アメリカの犬は約8890万頭、猫は約7700万匹(2026年の見積もり)
- 犬を飼う家庭は43.7%、猫は34.1%で、どちらも前の年より多くなった
- 最近ペットを迎えた人の割合ののびは、猫(6.1ポイント)が犬(4.1ポイント)を上回った
- 日本では2017年ごろから猫の数が犬より多い
出典: AVMA「Dogs still reign, but cats are closing the gap, AVMA data show」(2026年10月7日)、AVMA「U.S. pet ownership statistics」(2026年版)、日本食糧新聞(2025年4月11日)、nippon.com「『犬より猫』人気はなぜ?」(2019年5月21日)
