写真はイメージです(Photo: Bonnie Kittle / Unsplash)
イギリスの動物保護団体RSPCAは2026年10月28日、全国の保護センターに来たモルモットの数が、5年で2倍以上にふえたと発表しました。RSPCAは、新しい家族になってくれる人をさがすとともに、飼う前にモルモットのことをよく調べてほしいとよびかけています。
5年で177匹から419匹に
RSPCAは200年以上の歴史をもつイギリスの動物保護団体です。発表によると、RSPCAが直接運営する全国の保護センターに来たモルモットは、2021年には177匹でしたが、2025年には419匹になりました。ふえ方は137%で、2倍をこえています。2024年の238匹とくらべても、1年で76%ふえました。
ペットのネズミ(ラット)も5年で53%ふえました。いっぽうで、マウスやハムスター、うさぎの数は前の年より少なくなっています。なお、この数字には、地域ごとにボランティアが運営する133の支部の分は入っていません。
ふえた理由は「よく知らないまま飼うこと」も
RSPCAは理由として、赤ちゃんが生まれすぎて数がふえてしまうこと、物の値段が上がって暮らしが苦しくなっていること、モルモットに何が必要かを知らないまま飼い始める人がいることなどをあげています。10匹以上をまとめて保護するケースがふえたことも、数を押し上げました。
RSPCAで科学と政策を担当するエロイーズ・ディックスさんは、ペットとして小さな動物をむかえたい人に、まず必要なことを調べてほしいと話しています。せまい場所でたくさん暮らしていたモルモットは、こわがりになっていることもありますが、時間をかけてなれていけば、新しい家で「個性を輝かせることができる」と伝えています。
10月は「譲渡月間」と「モルモット週間」
RSPCAは10月の1か月間、保護した動物の新しい家族をさがすキャンペーン「アドプトーバー」を行っていました。ラットやマウス、チンチラ、フェレット、うさぎ、モルモットなど、小さな動物もウェブサイトで紹介しています。あわせて、動物を一時的にあずかる「預かりボランティア」もふやそうとしています。
10月26日から30日までは、イギリスで「モルモット週間」が開かれました。今年のテーマは「元気でしあわせなモルモット」です。最終日の30日には、飼い主がモルモットの体の調子をいっせいに確かめるよびかけも行われました。
モルモットってどんな動物?
モルモットは南アメリカのアンデス山脈で、数千年前から人に飼われてきた動物です。野生にはおらず、南アメリカにすむ野生の仲間から生まれたと考えられています。日本語の正式な名前は「テンジクネズミ」といいます。ペットのモルモットは体重0.7〜1.2kgほど、体長20〜25cmほどで、寿命はおよそ4〜7年です。
RSPCAによると、モルモットは1日に最大20時間も起きていて、11種類の鳴き声を使い分けます。うれしいときには、4本の足でぴょんと飛び上がる「ポップコーン」とよばれるジャンプを見せることもあります。仲間と暮らす動物で、野生に近い仲間は5〜10匹のグループで生活します。
飼う前に知っておきたいこと
モルモットは人と同じように、体の中でビタミンCを作ることができません。そのため、食べ物からとる必要があります。歯は一生のびつづけるので、いつでも牧草(干し草)を食べられるようにして、かむことで歯をけずれるようにします。RSPCAは、2匹で飼う場合の広さの目安を、床が120cm×60cm、高さ45cmとしていて、できればもっと広くしてほしいとしています。
日本でもモルモットはペットとして人気があり、ペットショップのほか、保護団体からむかえる方法もあります。食べ物の量や体調で気になることがあれば、うさぎや小動物にくわしい、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
ここがポイント
- RSPCAの保護センターに来たモルモットは、2021年の177匹から2025年の419匹にふえた
- 理由は、ふえすぎ、暮らしの苦しさ、飼い方を知らないことなど
- モルモットは仲間と暮らす動物で、ビタミンCと牧草が欠かせない
- 飼う前に、広さや食べ物、寿命までの世話をよく調べることが大切
出典: Companion Life「Guinea pig numbers more than double in five years as RSPCA appeals for adopters」(2026年10月28日)、Hits Radio「RSPCA centres see guinea pig numbers more than double since 2021」(2026年10月28日)、RSPCA「Ten facts you need to know before getting guinea pigs」、英国王立獣医大学(RVC)「Guinea pig care tips」、Wikipedia「Guinea pig」
