写真はイメージです(Photo: Gary Runn / Unsplash)
名古屋市の東山動植物園で、2026年1月に生まれたコアラの赤ちゃん(オス)の名前が、10月25日(日)に発表されます。名前は来園者の投票で決まり、当日はコアラ舎の前で命名式が開かれます。
1月10日生まれのオス、体重は約1.5kgに
赤ちゃんが生まれたのは2026年1月10日です。お母さんは「りん」、お父さんは「スカイ」。10月12日の時点で体重は約1,525g(約1.5kg)まで育ち、性別はオスだと分かりました。
コアラの赤ちゃんは、生まれてしばらくはお母さんのおなかにある袋(育児のう)の中で育つため、外からはほとんど姿が見えません。東山動植物園は7月に「赤ちゃんが袋から顔を出すようになった」と発表していました。そのころはまだ性別が分からず、性別が分かりしだい名前の投票をすると予告されていました。
名前は来園者の投票で決定、25日に命名式
名前を決める投票は園内で行われ、10月12日に締め切られました。どの名前に決まったかは、命名式でみんなの前で初めて明かされます。
命名式は10月25日(日)の午前11時から11時30分まで、動物園のコアラ舎の入り口近くで行われます。雨がふっても行われる予定です。式のあと、見に来た人に記念品が配られます(先着順で、なくなりしだい終わり)。
お母さんは東山生まれ、お父さんはオーストラリアから
お母さんの「りん」は2017年8月23日に東山動植物園で生まれたメスで、今回が4頭目の出産です。お父さんの「スカイ」は2022年4月20日にオーストラリアのタロンガ動物園で生まれ、2024年10月15日に東山動植物園へやってきました。スカイにとっては、今回が初めての子どもです。
タロンガ動物園はシドニーにある動物園で、東山動植物園とは1996年から「姉妹動物園」として協力し合っています。海をこえてやってきたお父さんと、名古屋生まれのお母さんの間に生まれた赤ちゃんは、2つの動物園のつながりから生まれた命ともいえます。
日本でコアラに会える動物園は7か所
東山動植物園では、これまでに58頭のコアラが生まれ、そのうち40頭が大人になるまで育ちました。今年7月の時点で、園には赤ちゃんをふくめて9頭のコアラがいます。
国内でコアラを飼っている動物園は、2025年の終わりの時点で7園、合わせて61頭です。コアラの食べ物になるユーカリの葉を毎日たくさん用意しなければならないため、どこの動物園でも飼えるわけではありません。赤ちゃんが元気に育つことは、日本でコアラに会える機会を守ることにもつながります。
豆知識:コアラはどんな動物?
コアラはオーストラリアにすむ動物で、ユーカリの木の上でくらしています。食べるのはユーカリの葉っぱだけ。ユーカリは700種類以上ありますが、コアラが食べるのはそのうち50種類もありません。1日に食べる量は、多いときで約1kgです。
ユーカリの葉は栄養が少なく、消化(食べたものをからだの中で分解して、栄養をとり出すこと)に時間がかかります。そのためコアラは、エネルギーを使わないように1日に18~22時間も眠ります。動物園で寝ている姿をよく見かけるのは、このためです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ピーナッツほどの大きさしかありません。お母さんの袋の中でお乳を飲みながら約6か月を過ごし、少しずつ外の世界になれていきます。野生での寿命は平均10~12年ほどで、メスは18年ほど生きることもあります。「コアラ」という名前は、オーストラリアの先住民の言葉で「水がない」という意味だといわれています。実際にコアラは水たまりの水をあまり飲まず、葉っぱや木の皮をつたう雨水から水分をとっています。
見に行くときは
東山動植物園の入園時間は午前9時から午後4時30分まで(閉園は午後4時50分)です。休園日は月曜日(祝日の場合などは変わることがあります)と、12月29日から1月1日までです。コアラはよく眠る動物なので、動いている姿が見られなくても、静かに見守りましょう。
ここがポイント
- 2026年1月10日生まれのオスの赤ちゃん。10月12日の時点で体重は約1.5kg
- 名前は来園者の投票で決まり、10月25日(日)午前11時からの命名式で発表
- お父さん「スカイ」は、姉妹動物園のタロンガ動物園(オーストラリア)生まれ
- 国内でコアラがいるのは7園・61頭(2025年末時点)
出典: 東山動植物園「コアラの赤ちゃんの命名式について」(2026年10月)、名古屋市 報道発表資料(コアラの赤ちゃん)(2026年7月2日)、名古屋市「寄贈コアラに関する概要」(2024年10月8日)、Tourism Australia「Facts about koalas」
