写真はイメージです(Photo: ello / Unsplash)
週末のにゃんこ、今回はスコティッシュフォールドです。前にぺたんと折れた耳と丸い顔が特徴で、おだやかな性格だといわれます。いっしょに暮らす前に知っておきたい、折れ耳と骨の病気の関係もあわせて紹介します。
丸い顔と折れた耳
スコティッシュフォールドは中くらいの大きさの猫で、体重はおよそ3〜6kgです。オスのほうが少し大きくなります。体も顔も全体に丸みがあり、大きな丸い目をしています。アメリカの愛猫団体CFAは、折れた耳を「頭にかぶった帽子」のように前と下に向かって折れている、と説明しています。
毛は、短い毛のタイプと、少し長い毛のタイプがあります。短い毛のタイプは毛がみっしり生えていて、さわるとぬいぐるみのような手ざわりです。毛色は白、黒、青みがかった灰色(ブルー)、クリーム、レッド、黒と茶色がまざったサビ柄など、ほとんどの色と柄が見られます。
スコットランドの農場で見つかった1匹から
はじまりは1961年、イギリスのスコットランドです。農場で暮らしていた白い猫「スージー」の耳が、生まれつき折れていました。近くに住む羊飼いのウィリアム・ロスさんがこれに気づき、妻のメアリーさんとともにスージーの子どもを育てて、ブリティッシュ・ショートヘアなどとかけ合わせました。いまのスコティッシュフォールドは、みんなスージーにつながるといわれています。
名前の「スコティッシュ」は「スコットランドの」、「フォールド」は「折れた」という意味です。アメリカで特に人気が広がり、CFAでは1978年に品評会で賞を競える資格が認められました。
おだやかで人のそばが好きな性格
スコティッシュフォールドは、やさしくておだやかな性格だといわれます。鳴き声は小さめで、ひざの上や人のそばでくつろぐのが好きな猫が多いようです。新しい場所にもなれやすく、子どもやほかのペットとも仲よくできるとされています。ただし、性格は猫によってちがいます。
いっしょに暮らすときのポイント
短い毛のタイプは週に1〜2回、長い毛のタイプは週に3〜4回ほどブラッシングをすると、毛玉を防げます。食べることが好きで、ほかの猫種より活発ではないともいわれるので、太りすぎに注意し、ごはんの量をはかってあげましょう。毎日少しでも、おもちゃでいっしょに遊ぶ時間をつくるのがおすすめです。
長い時間ひとりで留守番するのは得意ではないといわれます。部屋はエアコンで暑すぎず寒すぎない温度に保ちましょう。高いところに上りにくい猫もいるので、低い台やスロープを置いたり、やわらかいベッドを用意したりすると、体にやさしい部屋になります。迎え方には、ペットショップのほかに、保護猫の譲渡会で家族をさがしている猫を迎えるという選び方もあります。
知っておきたい折れ耳と骨の病気
耳が折れるのは、遺伝子の変化によるものです。この変化は耳だけでなく、体じゅうの軟骨(骨のはしにあるやわらかい部分)の育ち方にも関わっていて、「骨軟骨異形成症」という病気の原因になることがわかっています。イギリスの動物福祉の専門団体UFAWは、折れ耳の猫はみな、程度の差はあってもこの影響を受けると説明しています。
症状の重さは猫によって大きくちがい、ほとんど目立たない猫もいれば、若いうちから関節が痛む猫もいます。しっぽが太く、曲がりにくい、足首がはれる、ジャンプをいやがる、歩き方がぎこちない、などが気づくきっかけになります。おとなしく見えても、じつは痛みをがまんしている場合もあります。完全に治す方法はありませんが、獣医師による痛みの治療や体重の管理、段差を少なくする工夫で、楽に過ごせるようにすることができます。しっぽはやさしくさわり、気になる様子があれば、かかりつけの獣医師に相談してください。
豆知識
スコティッシュフォールドの子猫は、みんなまっすぐな耳で生まれます。生まれて3〜4週間ほどで、耳が折れる子と、まっすぐなままの子に分かれます。耳がまっすぐなままの猫は「スコティッシュ・ストレート」などと呼ばれます。また、健康への心配から、ふるさとのイギリスの愛猫団体GCCFはこの猫種を登録していません。
ここがポイント
- 体重はおよそ3〜6kg、丸い顔と前に折れた耳が特徴
- 1961年にスコットランドで見つかった猫「スージー」がはじまり
- 折れ耳の遺伝子は軟骨にも関わり、関節の病気につながることがある
- しっぽのかたさや歩き方の変化に気づいたら、獣医師に相談を
出典: The Cat Fanciers’ Association「Scottish Fold」、Hill’s Pet Nutrition「Scottish Fold」、VCA Animal Hospitals「Scottish Fold」、UFAW「Scottish Fold osteochondrodysplasia」、Battersea「Scottish Folds and folded ear cats」(いずれも2026年11月7日閲覧)
