写真はイメージです(Photo: Nareeta Martin / Unsplash)
横浜市旭区の「よこはま動物園ズーラシア」で、2026年5月2日に生まれたオオアリクイの双子「アオイ」と「レモン」が、11月に日にちを決めて公開されます。国内で初めてのオオアリクイの双子です。11月5日からは「世界アリクイの日」にちなんだイベントも開かれます。
11月の6日間、午前中に公開
公開日は、11月2日(月)、6日(金)、13日(金)、18日(水)、22日(日)、27日(金)の6日間です。時間は午前10時から11時30分ごろまでで、場所はオオアリクイ展示場です。ここに書いた日以外にも、見られる日があるかもしれないそうです。
雨の日は中止です。天気やその日の気温、動物の体調によって、中止になったり時間が変わったりすることもあります。前もって中止が決まったときは、動物園の公式SNSで知らせるとしています。
見るための列はつくらず、来た人どうしで場所をゆずり合うしくみです。写真はとってもよいですが、フラッシュ(ピカッと光る機能)は使えません。展示場はせまいので、まわりの人と気持ちよく見られるように気をつけましょう。2頭のいる場所によっては、見えにくいこともあります。
国内初の双子、人の手で育つ
ズーラシアの飼育日誌によると、双子は母親の「アモ」と父親の「オレオ」の間に、5月2日の夜に生まれました。両親にとっては初めての子どもでした。ズーラシアでオオアリクイの赤ちゃんが生まれたのは2003年以来、23年ぶりのことです。
2頭は予定より早く生まれ、ふつうの赤ちゃんの半分ほどの大きさでした。毛は生えておらず、目も開いていませんでした。お母さんは赤ちゃんをよく気にかけていましたが、2頭を同時に育てるのはむずかしかったため、飼育員が次の日の朝から人工哺育(人がミルクをあげて育てること)を始めました。最初に抱き上げたとき、体は冷えていたそうです。その後は少しずつ順調に育ってきました。
11月19日は「世界アリクイの日」
11月19日は「世界アリクイの日」です。2014年に、アリクイを守る活動をしている団体がつくった日で、アリクイのことや、すんでいる場所でどんな危険にさらされているかを、多くの人に知ってもらうのがねらいです。
ズーラシアでは11月5日から30日まで、この日にちなんだイベントを開きます。アマゾンセンターでは、オオアリクイの暮らしや野生でのようす、アオイとレモンの成長を紹介するパネル展があります。南アメリカの保護団体がつくった、オオアリクイを守るための動画も流れます。国内で飼育されているオオアリクイ20頭の小さな写真がならぶコーナーもあります。
11月8日(日)、15日(日)、19日(木)の午後1時30分からは、オオアリクイ展示場のデッキ側で特別ガイドがあります。ズーラシアのオオアリクイの紹介や、野生でのようすについての話が聞けます。寒くてオオアリクイの展示が休みになった日でも、ガイドは行われます。
豆知識:長い舌でアリを食べる
オオアリクイは、中央アメリカから南アメリカの草原や森にすむ動物です。百科事典などによると、体の長さは1〜1.2mほどで、ふさふさのしっぽが70〜90cmほどあります。体重は20〜39kgほどになります。
口は細長いつつのような形をしています。60cmをこえるほどの長い舌をのばして、アリやシロアリをなめとるように食べます。1日に3万匹ほど食べるともいわれています。
ふだんは1頭で暮らし、決まった巣は持ちません。メスはふつう1回に1頭の子どもを生み、子どもはしばらくの間、お母さんの背中に乗って移動します。1頭ずつ生まれるのがふつうなので、双子はとてもめずらしいといえます。
野生では数がへっている
オオアリクイは、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「危急種」に分けられています。危急種とは、このままでは絶滅のおそれが高まっていく種のことです。すむ場所がへったり、道路で車にひかれる事故(ロードキル)にあったりして、数のへり方が深刻になっています。
動物園で生まれた赤ちゃんの成長を見守ることは、遠い南アメリカでくらす野生のオオアリクイのことを知るきっかけにもなります。
見に行く前にチェック
ズーラシアは横浜市旭区上白根町にあります。双子の公開は午前中だけで、オオアリクイの展示は午前10時より前には始まりません。寒い日はオオアリクイの展示そのものが休みになることもあるので、出かける前に公式サイトや公式SNSで最新の情報を確かめると安心です。
ここがポイント
- オオアリクイの双子「アオイ」と「レモン」は、国内初の双子として5月2日に生まれた
- 11月2・6・13・18・22・27日の午前10時〜11時30分ごろに公開(雨の日は中止)
- 11月5〜30日は「世界アリクイの日」のイベント。パネル展や特別ガイドがある
- オオアリクイは野生で数がへっていて、IUCNで「危急種」とされている
出典: よこはま動物園ズーラシア「オオアリクイの双子の赤ちゃん 公開について」(2026年10月29日)、よこはま動物園ズーラシア「『世界アリクイの日』イベントを開催します!」(2026年10月22日)、よこはま動物園ズーラシア飼育日誌「23年ぶりにオオアリクイの赤ちゃん誕生!国内初の双子の赤ちゃんです!!」(2026年6月11日)、コトバンク「オオアリクイ」
