写真はイメージです(Photo: Xiangkun ZHU / Unsplash)
鹿児島市の平川動物公園に、横浜からオスのレッサーパンダ「つぐみ」がやってきました。2026年10月31日(土)から、一般の人も見られるようになります。園では、メスの「メロディ」とのあいだに赤ちゃんが生まれることを目指しています。
横浜から鹿児島へ、4歳のオス
つぐみは2022年7月9日生まれのオスで、横浜市にある水族館と遊園地がいっしょになった施設「横浜・八景島シーパラダイス」で生まれ育ちました。公開が始まる10月31日の時点で4歳です。平川動物公園は10月3日に来園の予定を発表し、つぐみは10月16日に鹿児島へ着く予定とされていました。
園が10月27日に出したお知らせによると、公開は10月31日から、時間は14時から15時30分まで、場所はレッサーパンダ展示場です。動物の体調によっては公開を取りやめることもあるので、出かける前に園のお知らせを確かめておくと安心です。
すぐに公開しなかったのはなぜ?
新しく動物がやってくると、動物園ではまず「検疫」を行います。検疫とは、病気を持ちこんでいないかを、ほかの動物と分けた場所でしばらく様子を見ながら確かめることです。
また、長い距離を移動してきた動物は、知らない場所のにおいや音にとまどうこともあります。平川動物公園も、検疫と新しい環境に慣れることを優先し、公開日は様子を見て決めるとしていました。検疫が終わり、飼育場所にも慣れてきたことから、予定どおり10月31日の公開が決まりました。
「ブリーディングローン」で赤ちゃんを目指す
今回の引っこしは、日本動物園水族館協会がつくっているレッサーパンダの管理計画にもとづくものです。動物園や水族館どうしで、繁殖のために動物を貸し借りするしくみを「ブリーディングローン」といいます。
同じ園の中だけで繁殖を続けると、血のつながりが近い動物どうしの組み合わせになりやすくなります。全国の園が協力して組み合わせを考えることで、健康な子孫を長くつないでいくことができます。平川動物公園では、これからつぐみと、園で暮らすメスのメロディとの繁殖に取り組む予定です。
豆知識:レッサーパンダってどんな動物?
レッサーパンダは、中国の南西部からミャンマーの北部にかけての、山の高いところにすむ動物です。札幌市円山動物園の解説によると、標高1,500〜4,800メートルほどの森や竹林で暮らし、おとなの体の長さは60センチ前後、体重は4〜7キロほどです。
木登りが得意で、竹の葉や果物などを食べます。ふつうは1頭で行動し、朝方や夕方によく動くといわれています。寿命は野生でおよそ8〜10年、動物園などでは10〜20年ほどです。
赤ちゃんは1回に1〜2頭生まれ、生まれたときの体重は100〜150グラムほどしかありません。野生で暮らす数は減っていて、絶滅のおそれがある動物とされています。
これからの楽しみ
繁殖は、2頭の相性や体調にも左右されるため、すぐに結果が出るとはかぎりません。円山動物園の解説では、レッサーパンダの恋の季節はおもに1〜3月とされています。まずはつぐみが新しい家で元気に過ごし、メロディと仲よくなれるかが注目されます。
平川動物公園は鹿児島市平川町にあり、開園時間は9時から17時(入園は16時30分まで)です。展示場では、木の上でくつろぐ姿や、ふさふさのしっぽにも注目してみてください。しっぽには、輪のようなしま模様があります。
ここがポイント
- オスのレッサーパンダ「つぐみ」(2022年7月9日生まれ)が、横浜・八景島シーパラダイスから平川動物公園へ
- 公開は10月31日(土)から、14時〜15時30分にレッサーパンダ展示場で
- 動物を貸し借りする「ブリーディングローン」で、メスの「メロディ」との繁殖を目指す
- レッサーパンダは野生の数が減っていて、絶滅のおそれがある動物
出典: 平川動物公園「レッサーパンダの来園について」(2026年10月3日)、平川動物公園「レッサーパンダの一般公開について」(2026年10月27日)、札幌市円山動物園「シセンレッサーパンダ」
