写真はイメージです(Photo: Robert Larsson / Unsplash)
横浜市鶴見区で2026年11月14日(土)、猫といっしょに暮らす人に向けた「猫と始めるペット防災セミナー」が開かれます。獣医師や、東日本大震災を経験した猫の施設の代表が話をします。地震などの災害のときに猫を守るため、ふだんから何をそなえておけばよいのかを、横浜市のガイドライン(決まりごとや目安をまとめた手引き)とあわせて見ていきましょう。
セミナーはいつ・どこで開かれるの?
セミナーの日時は11月14日(土)の午後1時30分から3時までです。会場は鶴見区役所6階の会議室で、鶴見区に住んでいる人が対象です。定員は先着60人で、猫を連れて参加することはできません。
申し込みは、区役所の窓口、電話、インターネットの申し込みシステムのどれかで受け付けていて、しめきりは11月11日(水)です。問い合わせ先は鶴見福祉保健センター生活衛生課(電話045-510-1845)です。
どんな話が聞けるの?
セミナーでは3つの話が予定されています。まず、区の生活衛生課の担当者が、横浜市が作っている「災害時のペット対策」のガイドラインについて説明します。
つぎに、あかすか犬猫病院の飯田獣医師が、災害のときの猫の健康管理について話します。さいごに、シニア猫(年をとった猫)のための施設と猫ホテルを営む「うめねこ」代表の日比野さんが、東日本大震災のあとに経験したことや、いざというときに役立つ住まいの環境づくりについて紹介します。
「同行避難」ってどういうこと?
ペットの防災でよく出てくる言葉に「同行避難」があります。横浜市は、災害のときに地域防災拠点などの避難所へ、ペットといっしょに避難することだと説明しています。これは「いっしょに逃げる」という行動のことで、避難所の中で飼い主とペットが同じ部屋で過ごせるという意味ではありません。
ペットを置いて逃げると、はぐれた動物がけがをしたり、まちの中をさまよって人とのトラブルになったりするおそれがあります。そのため同行避難は、動物を守るためだけでなく、人の安全やまちの環境を守るためにも大切だとされています。
横浜市は、避難のしかたとして、①家にとどまる「在宅避難」、②親せきや知り合いなどに一時的に預ける、③地域防災拠点へ避難する、の3つを考えておくようすすめています。また、地域防災拠点にはペットフードやケージの備蓄(そなえて置いてある物)はありません。動物が苦手な人やアレルギーのある人もいるので、ペットの世話や後かたづけは飼い主が責任をもって行うことになっています。
今日からできる猫のそなえ
横浜市は、ペット用の「非常持出袋」を用意しておくようにすすめています。中身の例は、キャリーバッグやケージ、フード、水、薬、ペットシーツ、トイレの片づけ用品、リード、それに飼い主の連絡先やペットの写真をまとめた飼育手帳です。量は少なくとも5日分、できれば7日分以上が目安です。猫の場合は、ふだん使っている猫砂も忘れずに入れておきましょう。
はぐれてしまったときのために、迷子札やマイクロチップで飼い主が分かるようにしておくことも大切です。ワクチンやノミ・ダニの予防など、ふだんの健康管理も備えのひとつです。持病の薬や療法食をどれくらい用意するかは、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
猫ならではのポイントは?
横浜市のガイドラインでは、キャリーバッグに慣れていること、むやみに鳴かないこと、体のどこをさわられてもいやがらないことなどを、ふだんからの練習としてあげています。猫は知らない場所や音に敏感な動物です。急にキャリーに入れようとしても入ってくれないことがあるので、ふだんからキャリーを部屋に置いて、くつろげる場所にしておくと安心です。
また、家の中の環境を整えておくことも、災害への備えになります。家具が倒れないように固定したり、猫が逃げ出さないように窓や扉のまわりを見直したりしておくと、いざというときにあわてずにすみます。
横浜市のガイドラインも読んでみよう
横浜市は「災害時のペット対策ガイドライン ~震災編~」を2026年2月に改訂しました。ガイドラインでは、飼い主どうしで「飼い主の会」をつくり、避難所でのペットの一時的な飼育場所やルールを、ふだんから地域で話し合っておくこともすすめています。横浜市のウェブサイトで読めるので、鶴見区以外に住む人も、自分の住む地域のルールとくらべながら確かめてみてはいかがでしょうか。
ここがポイント
- 横浜市鶴見区で11月14日(土)に猫の防災セミナー。定員60人、しめきりは11月11日(水)
- 「同行避難」はペットといっしょに逃げることで、避難所で同じ部屋に住めるという意味ではない
- フードや水などは少なくとも5日分、できれば7日分以上を用意
- キャリーに慣れる練習や迷子札・マイクロチップなど、ふだんの備えが大切
出典: タウンニュース鶴見区版「愛猫守る防災セミナー 11月14日、鶴見区役所で」(2026年10月22日)、横浜市「災害時のペット対策(震災)」(2026年8月12日更新)、大田区「ペットの災害対策」(2025年5月2日更新)
