写真は近縁種のオセロット(イメージ)です(Photo: Daley van de Sande / Unsplash)
南米ボリビアで、これまで知られていなかった小型の野生ネコが新種として発表されました。生きている野生ネコの新種が記載されるのは、1923年以来およそ100年ぶりです。
保護施設で暮らしていた「小さすぎるネコ」
新種は、ボリビアのユンガス地方にある野生動物の保護施設で見つかりました。地元の家族に保護されたあと、何年も施設で暮らしていた個体です。研究者は、イエネコより小さいことに注目しました。オスは頭から尾の付け根まで約46cm、体重は約1.4kgです。明るい茶色の毛に、ヒョウのような黒っぽい斑点があります。
DNAで140万年前に分かれた系統と判明
研究チームは、南米各地の30匹以上のネコのゲノムを比べました。欧米の博物館の標本からもDNAを集めました。その結果、この個体は約140万年前にほかの仲間から分かれた系統だとわかりました。見た目がそっくりで1種とされてきた南米の「タイガーキャット」は、少なくとも5種に分かれることも示されています。
学名は地元の呼び名から
学名は「Leopardus tilcayo(レオパルドゥス・ティルカヨ)」です。アンデスの雲霧林に住む人々が昔から使ってきた呼び名を生かしました。成果は科学誌「Current Biology」に掲載されました。
数も暮らしぶりもまだ謎
生息が確認されているのはボリビアのユンガスの森だけです。個体数や食べ物、行動はまだわかっていません。森林伐採や鉱山開発が進んでいるため、新種として認められたことが生息地の保護につながると期待されています。
ここがポイント
- 生きた野生ネコの新種は1923年以来、約100年ぶり
- 体長約46cm・体重約1.4kgと、イエネコより小さい
- 生息地の森は伐採や鉱山開発の脅威にさらされている
