写真はイメージです(Photo: Krista Mangulsone / Unsplash)
東京都は、毎年11月を「動物譲渡促進月間」としています。保護された犬や猫を新しい家族のもとへ送り出す「譲渡」を広く知ってもらうため、今年は獣医系の大学の学園祭での展示や、新宿駅西口の大きな画面での呼びかけなどを行います。
10月19日に発表、学園祭や駅で呼びかけ
東京都保健医療局が10月19日に発表しました。「譲渡」とは、飼い主がいなくなった犬や猫を、責任を持って育ててくれる人に引きわたすことです。東京都の動物愛護相談センターや、動物を守る活動をしているボランティア団体が、この取り組みを続けています。
11月の月間では、獣医師を育てる大学と協力して、学園祭に東京都のコーナーを出します。1つ目は日本獣医生命科学大学の「第9回医獣祭」で、10月30日(金)から11月1日(日)まで、武蔵野市のキャンパスで開かれます。JR中央線の武蔵境駅の南口から歩いて2分ほどです。2つ目は東京農工大学の「第68回農工祭」で、11月14日(土)と15日(日)に府中キャンパス(府中市)で開かれます。JR武蔵野線の北府中駅から歩いて12分ほどです。
会場ではどんなことが分かる?
学園祭のコーナーでは、動物愛護相談センターがふだんどんな仕事をしているのか、譲渡のしくみ、災害にそなえる「ペット防災」について、パネルで紹介します。犬や猫の飼い方、ペット防災、狂犬病の予防、譲渡についてのパンフレットも配られます。
さらに「ペット避難コーナー」もつくられ、ハザードマップ(災害のときに危ない場所を示した地図)や、避難のときに持っていく道具を見ることができます。クイズやアンケートに答えると記念品がもらえるコーナーもあります。
学園祭のほかにも、11月1日から30日までの1か月間、新宿駅西口のデジタルサイネージ(駅などにある映像を流す画面)で、譲渡について知らせる映像が流れます。
飼い方の講習会も動画で見られる
10月18日に開かれた飼い方についての講習会の様子は、11月20日(金)から動画で公開される予定です。申し込みはいらず、無料で見られます(通信料は自分で負担します)。
講演では、家庭犬のしつけの専門家が散歩やしつけ、マナーについて話したほか、動物の行動にくわしい獣医師が、犬の「困った行動」がなぜ起きるのかを説明しました。これから犬や猫と暮らしたい人にも、すでに暮らしている人にも役立つ内容です。
東京都のセンターから犬や猫を迎えるには
東京都動物愛護相談センターは、世田谷区にある本所と、日野市にある多摩支所の2か所にあります。センターから犬や猫を迎えるには、いくつかの条件があります。たとえば、東京都に住む20歳から60歳までの人であること、今は犬や猫を飼っていないこと、家族全員が賛成していて動物アレルギーの人がいないこと、最後まで世話をする時間とお金の余裕があることなどです。不妊・去勢の手術を受けさせることや、マンションや借りている家なら、ペットを飼ってよい決まりになっていることも必要です。
まず、平日に開かれる「譲渡事前講習会」を受けます。電話での予約が必要で、受講は無料です。講習を受けた日には動物を連れて帰れません。その後、センターのホームページで犬や猫の情報を見て、気になる子がいたら電話で相談します。手続きと説明には1時間ほどかかり、迎えてから1年以内に、どのように暮らしているかを報告します。
豆知識:譲渡はセンターだけではない
東京都では、センターから直接迎える方法のほかに、都に登録されたボランティア団体から迎える方法もあります。団体ごとに譲渡会を開いていることもあり、条件や手続きは団体によってちがいます。
犬や猫は、10年以上生きることもめずらしくありません。迎える前に、住まいや家族の予定、病気になったときの費用、災害のときの避難のしかたなどを考えておくことが大切です。健康のことで気になることがあれば、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
ここがポイント
- 東京都は毎年11月を「動物譲渡促進月間」としている
- 日本獣医生命科学大学(10月30日〜11月1日)と東京農工大学(11月14・15日)の学園祭で展示がある
- 10月18日の飼い方講習会は、11月20日から無料で動画公開の予定
- センターから迎えるには、条件を満たしたうえで平日の講習会を受ける
出典: 東京都「11月は都の動物譲渡促進月間です」(2026年10月19日)、ワンニャンとうきょう「センターから譲渡を受けるには」(2026年10月29日確認)
