写真はイメージです(Photo: YUHUI DU / Unsplash)
アメリカン・ショートヘアは、がっしりした体と、銀色の地にくっきりと入ったしま模様で知られる猫です。「アメショ」という呼び名で親しまれ、日本でもよく見かける猫種のひとつです。今回は、見た目や歴史、性格、いっしょに暮らすときのポイントを紹介します。
どんな見た目?
体は筋肉がしっかりついていて、骨太でがっしりしています。アメリカの猫の団体CFA(キャット・ファンシアーズ・アソシエーション)によると、体重はオスが約5〜7kg、メスが約3〜5kgほどです。3〜4歳になるまで、ゆっくり成長を続けることが多いそうです。
毛は短く、みっしりと生えていて、さわるとしっかりした手ざわりです。冬になると、毛はさらに厚く長くなります。毛色や模様はとても多く、80種類以上あるともいわれます。中でも有名なのが、銀色の地に黒いしま模様が入った「シルバータビー」です。目の色も、緑や金色、銅色などさまざまです。
ふるさとと歴史、名前の由来
ふるさとはアメリカです。ヨーロッパからアメリカ大陸へわたった人々といっしょにやって来た猫が、祖先とされています。1620年にイギリスからアメリカへ向かった「メイフラワー号」にも、船のネズミをとるために猫が乗っていたと伝えられています。
こうした「働く猫」が、長い年月をかけて北アメリカの土地になじみ、短い毛の丈夫な猫になりました。CFAは1906年、最初に登録した5つの猫種のひとつとして、この猫を「ドメスティック・ショートヘア」という名前で認めました。そして1966年、アメリカらしさを表すとともに、ほかの短毛の猫と区別するため、今の「アメリカン・ショートヘア」という名前に変わりました。
性格は?
おだやかで人なつこく、のんびりした性格といわれます。家族みんなにやさしく、子どもやほかのペットとも仲よくできることが多いとされています。鳴き声は小さめで、あまり鳴かない猫が多いようです。
遊ぶことは好きですが、いつもかまってほしがるわけではなく、ひとりで遊ぶのも上手です。だっこよりも、好きな人のあとをついて部屋から部屋へ歩くのが好き、という紹介もあります。もちろん性格には個体差があり、1匹1匹ちがいます。
いっしょに暮らすときのポイント
毛は短めですが、週に1回以上はブラッシングをしてあげましょう。毛がぬけかわる季節は、毎日ブラッシングすると、毛玉や毛のからまりを防げます。
アメリカン・ショートヘアの運動量は「ほどほど」とされます。食べすぎると太りやすいので、ごはんの量をきちんとはかり、おもちゃで遊ぶ時間をつくりましょう。キャットタワーなど上下に動ける場所や、つめとぎも用意すると、猫が安心してすごせます。CFAは、室内で飼うことをすすめています。
家族に迎えたいと思ったら、ペットショップだけでなく、保護猫の譲渡会や動物愛護センターから迎えるという方法もあります。
気をつけたい健康のこと
気をつけたいことのひとつが、太りすぎ(肥満)です。体重が増えすぎると、さまざまな病気の原因になります。また、心臓の筋肉が厚くなる「肥大型心筋症」などの心臓病は、メインクーンやラグドールと並んで、アメリカン・ショートヘアにも見られることがあるとされています。
寿命は15〜20年ほどといわれ、長生きする猫も多い猫種です。ただし、どんな病気にかかりやすいかは一般的な傾向にすぎません。元気や食欲がない、呼吸が苦しそうなど、気になる様子があれば、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
豆知識
CFAによると、1896年にアメリカ・ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開かれたキャットショーでは、茶色のしま模様の猫に2,500ドルという値段がつけられたそうです。もともとはネズミをとる働き者だった猫が、そのころから注目される存在だったことが分かります。
ここがポイント
- 祖先はネズミをとる「働く猫」。1966年に今の名前になった
- 体重はオス約5〜7kg、メス約3〜5kgで、がっしりした体つき
- おだやかで人なつこい性格が多いといわれるが、1匹1匹ちがう
- 太りすぎに注意。健康の心配はかかりつけの獣医師に
出典: The Cat Fanciers’ Association「American Shorthair」、VCA Animal Hospitals「American Shorthair」、Hill’s Pet Nutrition「American Shorthair」、富士フイルム「猫の心臓病」(いずれも2026年10月25日閲覧)
