写真はイメージです(Photo: AcidFern / Unsplash)
熊本市動物愛護センターで、11月8日(日曜日)に「犬の見学会」と「猫の譲渡会」が開かれます。センターでは犬も猫も、収容できる数をこえるほどの動物を預かっていて、新しい家族との出会いを広げようとしています。
11月8日、センターで開かれる催し
会場は熊本市東区小山2丁目にある熊本市動物愛護センターです。当日は、午前9時30分から10時30分まで「犬の見学会」、10時30分から11時まで「犬の譲渡前講習会」、10時30分から11時30分まで「猫の譲渡会」が予定されています。譲渡とは、センターで保護している動物を、新しい飼い主にゆずりわたすことです。
この催しは、休日に毎月のように開かれていて、今年度は12月13日、1月24日、2月14日、3月14日にも予定されています。平日も予約をすれば譲渡の相談ができるので、休日に行けない人は電話で問い合わせることができます。
犬は「見学」と「講習」から
犬については、当日その場で連れて帰ることはできません。まずは見学会で、センターにいる犬たちのようすを見てもらうしくみです。犬を家族にむかえたい人は、当日の講習会を受けたうえで、あらためて予約をしてセンターに行きます。
犬は散歩やしつけが必要で、10年以上いっしょに暮らすことも多い動物です。講習を先に受けるのは、暮らし始めてから「こんなはずではなかった」とならないよう、大切なことを前もって知ってもらうためだと考えられます。
猫の譲渡会に必要なもの
猫の譲渡会では、条件が合えば当日に猫をむかえることができます。そのため、次のものを持っていく必要があります。身分証明書、借りている家や集合住宅(マンションやアパート)の場合はペットを飼ってよい物件だと分かるもの、そして猫を運ぶためのキャリーやケージです。
また、だれにでもすぐにゆずられるわけではありません。センターは、これまでの飼育のようすや今の家庭の環境を聞いたうえで、譲渡するかどうかを決めています。動物の体調や天気、地震などによって、急に中止や変更になる場合もあるので、出かける前にセンターのお知らせを確認しておくと安心です。
センターがかかえる「満員」の悩み
センターには、迷子になった犬や、飼い主が手放した犬や猫、けがをした猫などが、ほぼ毎日のように運びこまれています。今は犬も猫も、収容できる数をこえている状態で、とくに子犬や子猫ではない「成犬」「成猫」が多いといいます。
大人の犬や猫は、子犬や子猫にくらべて新しい飼い主が見つかりにくいといわれます。けれども、性格がすでに分かっている、トイレなどの習慣が身についていることがある、といった良いところもあります。
全国の数字と熊本市の取り組み
環境省のまとめによると、2024年度に全国の自治体が引き取った犬は1万7399頭、猫は2万2010頭でした。そのうち新しい飼い主にゆずられたのは、犬が8797頭、猫が1万6854頭です。一方で、犬1964頭、猫4866頭が殺処分(命をうばわれること)となっていて、譲渡をさらに広げることが課題になっています。
熊本市は、全国にさきがけて犬や猫の殺処分をゼロにする取り組みを始めた町として知られています。センターでは譲渡会のほか、生まれたばかりの子猫にミルクをあげるボランティアの制度や、飼い主の責任についての教室、のら猫の不妊・去勢手術、地域で猫を見守る「地域猫」の活動などを進めています。
豆知識:むかえる前に考えたいこと
犬や猫をむかえる前には、家族全員が賛成しているか、引っこしや旅行のときにどうするか、病気やけがのときに動物病院に通えるか、などを話し合っておくことが大切です。猫は15年以上生きることもめずらしくありません。体調のことで気になることがあれば、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
ここがポイント
- 11月8日に熊本市動物愛護センターで犬の見学会と猫の譲渡会がある
- 犬は当日の譲渡はなく、講習を受けてから後日予約して来所する
- 猫の譲渡会には身分証明書やキャリーなどを持っていく
- センターは犬も猫も満員で、とくに大人の犬や猫が新しい家族を待っている
出典: 熊本市「犬の見学会」と「猫の譲渡会」のお知らせ(2026年10月9日更新)、熊本市「動物愛護の推進」(2026年7月14日更新)、環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」(2024年度)
