写真はイメージです(Photo: Helena Lopes / Unsplash)
札幌市動物愛護管理センターは、犬との暮らしを考える「愛犬との幸せな暮らしセミナー」を11月28日に開きます。犬の行動のなやみにくわしい専門家が、鳴き声などの困りごとや飼うときのマナーを話します。参加は無料で、犬を飼っていない人も申し込めます。
11月28日の午前に2時間のセミナー
セミナーの題は「毎日がもっと楽しくなる犬との暮らし方」です。11月28日土曜日の午前10時30分から12時30分まで、札幌市中央区にあるセンターの2階多目的ホールで開かれます。
お話しするのは、札幌動物行動クリニックの小田先生です。定員は50人で、申し込みが多いときは抽選になります。申し込みは札幌市のホームページにあるフォームからで、しめきりは11月20日の午後5時です。犬を連れて参加できるかどうかなどは案内に書かれていないので、気になる人はセンターにたずねてみましょう。
「行動治療」ってどんなこと?
案内によると、セミナーでは犬を飼うときの基本のマナーを取り上げます。犬の鳴き声や攻撃行動になやんでいる人に向けた内容で、犬を飼っている人もいない人も楽しく暮らすために何が必要かを、みんなで考えます。
行動治療とは、ほえる、かみつくといった、飼い主やまわりの人が困る行動について、原因を調べて、暮らし方や接し方を見直していく取り組みのことです。しかるだけで終わらせず、「なぜそうするのか」を犬の立場から考えるところに特徴があります。
ほえるのにはわけがある
環境省の資料では、動物の飼い方の相談を受けるときの考え方として、犬が何を必要としているかを満たすことと、飼い主が問題が起きないように工夫することの2つを基本に挙げています。犬に必要なものには、健康の管理、ゆっくり休める寝場所、運動、かんだりにおいをかいだりしたいという気持ちを満たすこと、人やほかの犬とのふれあいなどがあります。
たとえば、通る人に向かってほえる犬なら、通行人が見えない場所に居場所を移す、散歩や遊びの時間をふやす、ほえやすい時間帯だけ室内に入れるといった方法が紹介されています。近所の人にあいさつをしておくことも、おすすめされています。同じ資料には、訓練で直そうとするよりも、環境や飼い主の対応を変えるほうが早く解決することが多いとも書かれています。
札幌には8万頭以上の登録犬
札幌市の事業概要によると、2024年度に市に登録されていた犬は8万2615頭で、そのうち新しく登録された犬は7134頭でした。同じ年度の犬に関する相談は313件で、2020年度の360件より少なくなっています。センターで開いた講習会などは19回あり、852人が参加しました。
たくさんの犬が人の近くで暮らしている町では、鳴き声やふんの始末などのマナーが、飼っていない人との関係にも大きくかかわります。犬を飼っていない人にも参加を呼びかけているのは、暮らしやすさを町のみんなで考えるためです。
あいまる さっぽろってどんなところ?
会場の札幌市動物愛護管理センターは、2023年11月13日に今の場所に開かれました。「あいまる さっぽろ」という愛称があり、住所は札幌市中央区北22条西15丁目です。「人と動物が幸せに暮らせるまち」を目指して、飼い方の普及や、迷子やけがをした動物の保護、新しい飼い主さがしなどをしています。2024年度には犬33頭、猫394匹が新しい飼い主のもとへ行きました。
飼い主が今日からできること
犬のことで困ったら、ひとりでなやまず、相談できる相手を見つけておくと安心です。「だれに」「いつ」ほえるのかをメモしておくと、話すときに役立ちます。急に鳴き声がふえたなど、体の調子が気になるときは、自分で判断せず、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
ここがポイント
- 札幌市動物愛護管理センターで11月28日に、参加無料のセミナーが開かれる
- 定員は50人で、しめきりは11月20日の午後5時(多いときは抽選)
- 行動治療の専門家が、鳴き声などのなやみや基本のマナーを話す
- 犬を飼っていない人も参加でき、みんなで暮らしやすさを考える
出典: 札幌市「イベント情報」(2026年10月29日更新)、札幌市動物愛護管理センター 事業概要(2026年11月2日閲覧)、札幌市動物愛護管理センター(あいまる さっぽろ)(2026年11月2日閲覧)、環境省 資料「飼育相談」(2026年11月2日閲覧)
