写真はイメージです(Photo: Lepeto / Unsplash)
11月1日は「犬の日」です。「ワン・ワン・ワン」の語呂合わせから生まれた記念日で、犬と暮らす家族にとっては、法律で決められた手続きや、迷子になったときへの備えを見直すよいきっかけになります。
「犬の日」はいつ、だれが決めたの?
犬の日は、1987年に一般社団法人ペットフード協会が決めました。同じ年に、2月22日の「猫の日」(ニャン・ニャン・ニャン)も決められています。どちらも、犬や猫といっしょに暮らす楽しさや大切さを考える日として、毎年いろいろな場所で話題になります。
埼玉県は犬の日に合わせて、保護活動をしているボランティアや団体の人たちに感謝を伝えるメッセージを出しています。埼玉県では、保護される犬の数や殺処分(引き取り手が見つからず命をうばわれること)の数が近年大きく減っていて、県は令和12年度末(2031年3月)までに犬と猫の殺処分ゼロを目指しています。
犬を飼ったら必ず必要な「登録」と「予防注射」
犬の飼い主には、狂犬病予防法という法律で決められた義務があります。まず、生まれてから91日以上たった犬は、住んでいる市町村で「登録」をします。登録は、犬の一生に1回です。登録したあとに引っ越したときや、犬が亡くなったときには、市町村への届け出が必要です。
次に、狂犬病の予防注射を毎年1回受けます。期間は毎年4月から6月です。市町村が開く集合注射のほか、動物病院でも受けられます。動物病院で注射をした場合は、市町村の窓口で「注射済票」を受け取ります。登録をするともらえる「鑑札」と、その年度の「注射済票」は、犬に付けておくことが決められています。
狂犬病ってどんな病気?
狂犬病は、ウイルスによる病気です。感染した動物にかまれると、だ液にふくまれるウイルスが傷口から体に入ってうつります。発症すると、ほぼ100%亡くなってしまう、とてもこわい病気です。
日本では、人は1956年、動物は1957年を最後に、国内での発生は確認されていません。しかし世界に目を向けると、世界保健機関(WHO)の推計で毎年約5万5000人が狂犬病で亡くなっていて、そのうち3万人以上がアジアの国や地域です。日本で発生しない状態を守るためにも、毎年の予防注射が大切です。
マイクロチップの情報、古くなっていない?
マイクロチップは、皮ふの下に入れる小さな電子の札で、専用の機械で読み取ると番号が分かります。2022年6月1日から、ペットショップなど犬や猫を売るお店(販売業者)は、マイクロチップを付けることが義務になりました。それ以外の飼い主は、付けるように努める「努力義務」です。
大事なのは、登録した情報を新しいままにしておくことです。マイクロチップが入った犬や猫をゆずり受けたときは、30日以内に飼い主の変更登録をします。引っ越しや電話番号の変更で登録内容が変わったときも30日以内に届け出が必要で、犬や猫が亡くなったときにも届け出をします。手続きは、環境省が指定した日本獣医師会のサイトか郵送ででき、手数料はオンラインが400円、郵送が1,400円です。
また、「特例制度」に参加している市町村では、マイクロチップの登録が狂犬病予防法の登録とみなされ、マイクロチップが鑑札の代わりになります。ただし、注射済票はこれまでどおり市町村の窓口などで受け取る必要があります。住んでいる市町村が参加しているかどうかは、ホームページなどで確かめましょう。
犬の日に家族で確かめたいこと
もしものときに犬が家族のもとへ帰る手がかりは、多いほど安心です。犬の日をきっかけに、次のようなことを家族でいっしょに確認してみましょう。
- 鑑札と、今年度の注射済票を首輪などに付けているか
- マイクロチップに登録した住所や電話番号が、今のものになっているか
- 迷子札に書いた連絡先が新しいか
- 体のことで気になることがあれば、かかりつけの獣医師に相談しよう
ここがポイント
- 11月1日の犬の日は、1987年にペットフード協会が決めた記念日
- 犬の登録は一生に1回、狂犬病の予防注射は毎年1回(4月から6月)
- マイクロチップの情報は、変わってから30日以内に届け出が必要
- 健康のことは、かかりつけの獣医師に相談を
出典: 埼玉県『11月1日は「犬の日」です』(2025年10月31日)、一般社団法人ペットフード協会「History」(2026年10月26日確認)、沖縄県「狂犬病予防に関すること」(2026年10月26日確認)、新潟県「マイクロチップ装着等の義務化について」(2026年10月26日確認)、厚生労働省「マイクロチップの装着等の義務化に係る狂犬病予防法の特例に関する対応について」(2026年10月26日確認)
